JOIN国産ダチョウ肉の安全性について平成23年4月に発生したユッケ(牛肉)での食中毒により、食肉の安全性への関心が高まっている中、日本オーストリッチ事業協同組合で提供する国産ダチョウ肉、及びその安全性についてご説明申し上げます。 ダチョウ肉は脂肪が少なく火を通しすぎると食味を損ねることがあるため、ダチョウ肉は刺身、タタキ、レアステーキといった生食での(部分的な生食を含む)食べ方が嗜好されております。 ダチョウ肉の生食に関しては国が定めた基準等の法制化はされておりませんが、組合の指定食肉処理場(山形県・岐阜県のダチョウ専用食肉処理場)においてはダチョウ肉が生食で嗜好されている事を想定の上、安全に召し上がっていただけるよう、平成10年に定められている牛肉・馬肉の生食用食肉の衛生基準に準じた食肉処理場の設計・処理マニュアルを組み食肉処理を行っております。 JOIN指定食肉処理場について食肉への細菌による汚染を防止するために以下の対策を行っています。 1 施設内をダーティーゾーンとクリーンゾーンに分離さまざまな細菌は体表面と消化器官内部に存在しています。そこでまずダーティーゾーンで逆さまに吊るした上で羽や外皮膚をきれい除去します。さらに消化管の最終部、糞便の出口である肛門部を紐で結束し、消化器官の内容物が外部に出ないようにしたうえで、内臓を除去します。細菌が存在する対象物を処理するという意味から、ダーティーゾーンと呼ばれています。
2 細菌による汚染の防止クリーンゾーンでの細菌による汚染の原因は作業員の手や使用する器具等です。そこで作業員は殺菌された白衣とマスク、帽子、そして使い捨ての手袋を装着して、殺菌された器具を用いて作業を行います。さらに細菌が増殖しにくい低温に室温を維持して作業を行います。
3 保健所による検査公式な機関として保健所による定期的な検査を受けています。
日本オーストリッチ事業協同組合の国産ダチョウ肉は、このように専用の指定食肉処理場において衛生的な処理を行い、生食も可能な水準において出荷しております。しかしながらダチョウ肉は生食用として販売するにあたり根拠となる法律はなく、また口に入るまでの経緯によっては食中毒が起こる可能性が皆無であると保証するものではありません。 開封・解凍の後は衛生管理をされる方のご責任において、低温での温度管理をしてできるだけ早めにお召し上がり頂くこと、また生食用食肉の衛生基準にもとづいての手指器具等の洗浄消毒、また加熱が必要な食品と同じ器具等を用いないこと、必要に応じて表面を削る(トリミング)、表面を焼くといった加熱調理をされることなどを守られ、国産ダチョウ肉を安全に召し上がっていただけますようお願い申し上げます。
平成23年5月10日
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